2万5千冊の本

図書館関係の気になる新聞記事。切り抜きは増え続けるもののブログアップの機を逃しております。今更ですが自分用メモ代わりにこれだけはぜひ。


「図書館から2万5千冊」<朝日新聞9月5日(土)夕刊>

スコットランドに住むルイーズ・ブラウンさん(91)は、60年以上にわたり図書館から2万5千冊を借りて読破。しかも一度も延滞させたことがないとして、英国で話題になっている。
英メディアによると、‘46年に初めて借りて以来、毎週少なくとも6冊は借り、途中で週12冊にペースを上げた。最近は目が不自由なため大きな活字の本を選ぶ。家族ドラマや歴史小説、戦争物語が好み。「両親が読書家で、私も5歳から熱心に読み始めた」と話す。悩みは地元の図書館で借りる本が無くなり始めていることだ。
図書館員が過去の記録を調べたもので「たぶんスコットランド一番の記録ではないか」と驚く。


週12冊も読めることに驚きましたが、
実は人は一生のうちに2万5千冊しか本が読めないのか、ということに一番驚いた(ルイーズさんはまだまだ記録を更新されるだろうけど)。
勤務する図書館の蔵書は約15万冊。ぐるりと書架をみわたして、一生かかってもこの本すべてを読むことは不可能なんだ…とおもうと深海にいるような気持ちになりました。


どれだけたくさん読んだか、というより何を読んだか、自分にとっていい本と出会えたかどうかが大切なのだとは思うけど、たくさん読めば審美眼も養われるでしょう。地元の図書館、こなったらルイーズさんのためにどんどん蔵書を増やすしかない!
それにしても一度も延滞がないなんて。5冊しか借りていないのに返却の督促メールを受け取ってしまった私って…。

ARGフォーラム

第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(長尾真国会図書館長×金正勲・津田大介橋本大也)への招待

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090727/1248676170


開催日時: 2009年8月17日(月)14:00〜16:30(開場:13:30)

開催場所: 学術総合センター 一橋記念講堂 (東京都千代田区神田一ツ橋2-1-2)
主催者:  ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) 
参加費:  無料 ※ただし、会場受付での寄付受付は実施。
開催内容
基調報告: 長尾真(国立国会図書館)「ディジタル時代の本・読者・図書館−我々の創造性を高めるために」
      関係企業1社(予定) ※調整中

指定討論: 金正勲(慶應義塾大学/金正勲研究会)
      津田大介(ジャーナリスト/音楽配信メモ
橋本大也(ブロガー/情報考学 Passion For The Future)
質疑応答: 司会:岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG))
参考:   登壇者の詳しいプロフィール

参加登録(推奨): http://tinyurl.com/nxju2r
上記URLよりお申し込みください。定員先着500名。なお、定員に達しない限り、当日受付を実施しますが、座席の確保は保障しません。また、入場をお断りする場合があります。

問い合わせ: 岡本真(arg.editor@gmail.com

第3月曜日でお盆すぎ…うーん、調整が…刺激的なフォーラムなのに…。聴きたい…。

「子どもたちへの学習支援」

〜調べ学習のすすめ方:夏休みをまえに〜
講師:中村伸子氏


専門講座を受けました。
「調べ学習」といえば、小学校でちらっとその授業をみた限りでは「やらされている感」たっぷりで、資料を丸写ししておしまい…という印象でした。どうやら私の見たその授業は、子どもにとって不幸なものだったようで。
パスファインダーをつくる等、資料への導き方を工夫することで子どもたちの発見を助ける。すると子どもたちの顔がぱっと輝く瞬間がある、というお話が印象的でした。自ら「知る喜び」に辿り着けるのって嬉しいですよね。
すぐに役立ちそうなお話も聞けました。
たとえば「星のことを調べたいんですけど」とカウンターに子どもが来ます。
そこで「星の何を調べたいの?」とつい聞いてしまいますがそうではなくて
「なぜ、星を調べたいと思ったの?」と聞くのだそうです。
子どもは「何を」と明確に説明できないことも多いので、子どもにとっての疑問形を引き出してあげるようにすると本当に調べたいことが(本人も含め)分かりやすく引き出せるようになる。
子どものつぶやきを聞き逃さないで、ということなのです。


講義中に紹介された絵本の中でこんなものもありました。

いちご (幼児絵本シリーズ)

いちご (幼児絵本シリーズ)

ブックトークに近いことをやりつつ調べ学習をすすめていくのだそうです。
美しい本にふれながら植物や動物の意外な生態を知ることができる。
調べ学習の「理想的な形」を知ることができてよかったです。




夏休みがやってきました。
子どもたちの熱気で毎日暑いかな…。

夏なので。朝顔です(ごみではない)。階段の途中に咲かせます。

パンダのシズカくん

パンダのシズカくん

パンダのシズカくん

「シズカくんとクーちゃん」の前に出版されたパンダのシズカくん第一弾。
この絵本では禅の挿話が3話、語られています。
訳者・三木卓氏のあとがきによると「シズカ」くんの名前の原文は、
(静かな水)なのだそう。平静な心の大切さということからつけた、と書かれています。
東洋思想を学んだ作者が、西洋の子どもたちに
やさしくその教えを伝えたいと思って描いた絵本だそうです。
キモノを着たシズカくん、桜や唐傘の挿絵のせいか
「シズカくんとクーちゃん」よりも東洋風味が強い絵本になっています。

今年も半分が終わってしまった

ここひと月、たくさん本を読みました。
主に児童書や絵本の新刊を必要に迫られて読んだのですが、
もちろんこれからも読み続けていきますが、
題名をメモしても、内容を覚えていなかったりするのです。


下の記事↓の「ことばには根がある」というフレーズから、
木の葉にあらわれる言葉をつないで、動物たちが話し始める…
という絵本を読んだことを思い出したのですが、その本の題名が思い出せない。


ここのブログをメモ代わりにして、読んだ本を残しておこうかな…。
昨日のごはんのメニューも残しておこうかな…(とにかくすぐに忘れるのだ)。


そんなことを考えております。


あ、こどもの本だけでなく、太宰治の「人間失格」も読みました。
つくづく、本は読む時期によって感じ方が違うものだと実感。
映画化されるそうですが、万人受けはしないだろうな。
どう作ってもそれぞれの「人間失格」と齟齬をきたしそうです…。