課題1 事例紹介を利用して使用感をまとめる

<書誌中心からの脱却>

OPACからの情報が「一面的」「静的」「成長しない」「文脈的に欠落」していることを
突破しようとするもの。


1・神戸市図書館
全てではないが本の表紙を見る事ができる。
2・尚絅学園図書館
書誌詳細画面にコメント欄があり、利用者が書き込める。NACSIS Webcatにもリンクできる。
3・創価大学中央図書館
トップページから飛べる《データベースナビ(500種)》・《リンクナビ(1000種)》の充実ぶりがすごい。
4・東京経済大学図書館
《ブックシェルフ》=自分が一度使った検索条件、検索した資料の情報を残しておける。
Web-OPACのトップページに本のレビュー一覧があったが、レビュアーは職員の方ばかり。匿名でないからか?
5・日進市立図書館
★全てにではないが、書誌情報に本の表紙とamazonのボタンが出てくる。
うっかりamazonで買ってしまいそうである。
★書誌詳細に「地図」とあってクリックすると書架案内が出る。
★「今度読みたい本」というボタンで読みたい本の登録ができる。自分的覚書が残せてありがたい。
★その下には「書評のページへ」があるが、あまり利用されていないようだ。
★書誌情報の「書名」「著者」「出版社」の緑色になったところをクリックすると関連する資料一覧が出てくる。
 「こころ」ならそれをキーワードにした蔵書が、「夏目漱石」なら彼の著作が、
 「集英社」なら集英社が出版した蔵書が、という具合に。
★トップ画面から文字のサイズが変えられる。

<所蔵重視からの脱却>

自館・自治体に所蔵がなかったらそこでおしまい、ではなくて
「利用者が希望する本を手に取ることができる」ように検索エンジンに広がりをもたせる。


1.市川市立図書館
書誌詳細を見る前に資料が借りられる状態かどうか大きな○×でわかる。
トップに目立つデータベースは地域の特性に特化している。
2.実践女子大図書館
検索した書誌詳細からWebcat Puls・Googleなどにリンクできる。
3.杉並区立図書館
★検索した書誌一覧の画面に
「赤色で表示されている本は、出版はされていますが、図書館では所蔵していない本です」
と出て、ひと目で所蔵の有無がわかる。
★「セットで予約」ボタンがある。素晴らしい。

<その他>


1.所蔵図書館マップ
ISBNさえわかればその本の全国の所蔵がわかる…と思いきや、
手元にあった図書館資料で検索したところ借りた図書館は出てこない。
データの元になっている国立国会図書館の総合目録ネットワークシステムの対象図書館が
全国を網羅しているわけではないからだろうか。
絶版になった本、出版数の少ない本を探すときには近道かも。
2.山形県立図書館
★トップページのマークデザインが平明で親しみやすい。
★「ブックガイド」に進むとテーマ別の新着案内があり、
その中の「トピックス」では<源氏物語><裁判員制度>など気になるテーマの本が紹介される。
★自分的覚書といえる「マイリスト」は利用規約に同意してからの使用となる。
 特徴的なのは自分が登録した資料に関連する資料を自動的に表示してくれること。
 amazonの「この本を買った人はこんな本も買っています」=レコメンドですね。
3.Webcat plus
楽しい機能だが、仕事で連想検索を使う機会は今のところない。
一致検索の「完全一致」「部分一致」というのは
「前方」「後方」という言葉より断然わかりやすくてよい。
4.想ーIMAGINE
★例えば「熊野古道」で検索すると、熊野古道に関連する新書の背表紙、
ウィキペディアに載っている関連ワードが出てくる。
ジュンク堂で関連本を購入できる機能もある。
★ここで利用図書館の所蔵検索ができれば完璧なのに。

その他の雑感


★「こころ」だけで検索してすぐに夏目漱石の本をヒットさせることはすべてでできない。
★「夢をかなえる象」だけで検索して「夢をかなえるゾウではありませんか」
 とは返してくれない。
★ブラウザの「戻る」ボタンで戻ったら、「ページの期限切れ」に
 なってしまうサイトがけっこうあった。
OPACにいくと、図書館トップページに戻れないこともあった。
★サイトのデザインや色合いはやはり大切。
 いろいろな例を見てしまったあとは、お役所的な文字だけの羅列のサイトは
 使いづらい印象になる。