第5回講義 レファレンス再考〜三人寄れば文殊の知恵〜

「再考」というよりは、レファレンスについて、私は初めて考えたような気がします。
先日の講義で思ったことを課題を始める前に確認。


専門的なことや難しいことを質問されて
すばやく的確な資料を繰って答えを探す。
その結果、利用者に納得して喜んでもらう。
…これはレファ研修などを経てわたしが思い描いている
レファレンス像ですね。
ずばり、犯人を現行犯逮捕するかんじです。


実際は、たまにこれに近いレファレンスもあるけれど
9割がたは
所蔵している資料を探す、
うろ覚えだけどこんなかんじの題名の…といった本を探す、
書架へのご案内、
館内のご案内(トイレとか)、
そいったところです。
つまり図書館内やお探しの資料への道案内。
交番で道を聞かれるおまわりさんのイメージ。
…これが実務上の実感としてのレファレンス像です。


で、わたしは物足りないのか?というと
ぜんぜんそんなことはありません。
なぜならちゃんと道案内ができたら
利用者は大変喜んでくださるからです。
ちょっとしたことでも、
お手数をおかけして…なんて言われてしまう。


でも満足しているわけでもありません。
なぜなら
全国に指名手配されている犯人が
交番に自首してくることもあるからです。
そんなときに慌てふためきたくないけれど、
場数を踏んでいない事もあって、
なんだかちゃんとできる自信がない。


おやおや
「教える以上完璧に」とおもっている自分を発見。
もしかしてこれって「上から目線」?
心理的圧迫も受けているし。


講義で示された
レファレンスの「次期モデル」。
図書館員<利用者という量的問題を解決でき、
双方の心理的圧迫感を解消できるこの構図を、
図書館の現場で具体的に実現することなんてできるのか…、
と講義中も考えていましたが
これが今回の課題なのであります。


今回の講義、レファレンスについての「目からウロコ」は
「いろんな立場の人が集まって答えを出したほうがいい。」


えっそれでいいの?
と思いましたが、よく考えればそっちのほうがずっと良い。
三人寄れば文殊の知恵。

知識検索と共同データベースでレファレンスをしてみます。