課題3 理想のOPACを考える
もしも私がOPACなら
〜蔵書資料14万点超、私鉄沿線の住宅街にある公共図書館の場合〜
●親しみやすいデザインや色使いで楽しく本を探すお手伝いをします。
・図書館の顔といえるHPから検索画面に入る場合、
そのデザインがその図書館の理念を感じさせるものであるように。
・検索結果画面、詳細画面に入ってもそっけなくならない。
・ワードをわかりやすく。「検索」→「さがす」「詳細」→「くわしく見る」など。
●検索窓はシンプルです。
そこに入力された言葉のわずかな間違いで黙りこんだりしません。
<検索画面>
・検索精度を高める(必須)。
・Yahoo!やGoogleのような窓一つからの検索。もちろん、詳細検索もできるように、
窓のすぐ横に表示する。Googleのブック検索のように。
・「前方一致」「後方一致」など分かりにくい用語は使わない。
●利用者のあなたを迷子にしたり、袋小路で置き去りにしません。
<結果表示画面>
・スペルチェック機能、サジェスト機能などにより関連用語での再検索を可能にする。
・検索履歴は残しておく。
・書影を表示する。
・絞込みはここで。サイドに著者、出版年、書籍の分野などを選ぶチェック欄をおく。
・検索結果が0だったとき、その先をどうするか、利用者が選べるようにする。
*公立図書館横断検索・国会図書館などで検索→、
相互貸し出し依頼の予約画面までいけるように。
*購入する選択肢を設ける場合は複数の書籍販売サイトから選べるようにする。
●あなただけの図書室をOPACのなかにつくります。
<書誌詳細画面>
・「マイシェルフ」「マイリスト」などのように、
検索・予約した本の履歴をこの画面で登録できるようにする。
・同じ作者のほかの著作、書名のキーワードから連想される
関連の本などをまとめた「オススメ」ボタンをつくる。
ただしこれは他の利用者データからのレコメンドとはちがう。
(「想」−IMAGINE Book Searchなどへリンクできるようにしてもよい。)
・探し当てた本が図書館のどこの棚にあるか、館内地図にとべるようにする。
ICチップの導入がすすめば、ピンポイントで見つかるのでは。
●美術館が併設されているのを自慢します。
・立地環境や、地域の特色を前面に押し出した図書館をめざす=
それがOPACにも反映されるように。
美術館が併設されていて美術展図録の収集をしているのであれば、
多方面から検索できるうえに書影も確認できるような独自のデータベースをつくり、
公開する。
他の美術館へのリンクや展示中の画家、企画に関しての特集をトップにおく。
●図書館の底力をおみせします。
・大学図書館、学術研究所、各種データベースへアクセス可能に。
地域に密着した利用しやすい図書館である一方で、
大学図書館などの先進的OPACに展開される情報も
大変魅力的。
新聞社や雑誌出版社のサイトにアクセスできれば、
「今」の情報に弱いイメージの図書館像から抜け出せるかもしれない。
●あなたがおのぞみなら、コミュニティを展開する場となります。
・Project Shizuku (http://www.shizuku.ac/index.html)に描かれるような
「図書館」という「メディア」を共有しコミュニティを形成するという発想は、
Web-OPACが進化することで現実となりうるとおもう。
それをのぞむ人には自ら発信し、交流できる意義のある場となる。
私が図書館の一利用者として本を探すとき、
以前はネット検索をして本の情報を確定してから図書館OPACで蔵書の確認をしていました。
それが時間を無駄にしない図書館の利用方法だったのです。
つまり従来のOPACは
検索精度の低さや、資料の入手方法に広がりがないという点で、
利用者の時間をムダに奪っているものだといえます。
学習していく上での遠回りは時間のムダではありませんが、
学習の資料を機械の中で探す遠回りはなるべくなくしたい。
その上で有用な情報を得たい。
それを実現するOPACが理想です。